保育園に子どもを通わせているママは、毎日大忙し!
朝子どもを送り出し、仕事を終えてからが第2ラウンド。
とくにワンオペ育児の場合は、本当に毎日大変だと思います。
買い物や病院の受診がある日なんて、夜寝かしつけるまで目が回るほどバタバタですよね。
「毎日こんなに大変なのに、習い事なんて考えれられない!」
この記事では、おすすめの習いごとは紹介しません。
習い事ができなくても、子どもの能力を爆上げする価値のある行動…
「睡眠」について解説していきます!
大切なことは習い事に行かなくても、保育園が教えてくれるので慌てなくても大丈夫ですよ。
もくじ
保育園児は忙しくて習い事に行けない?
ママのお仕事の形態にもよりますが、夕方のお迎え後に習い事に行くのは大変ですよね。
実は、幼児が習い事をしている割合は、7~8割となかなかの高さ……。
幼稚園児が習い事をしている割合のほうが高いですが、保育園児でも夕方や土日を使って習い事をしているようです。
また、自宅で教材を使っていることも考えられます。
保育園児が習い事に行くことは、不可能ではありません。
しかし、保育園が終わった後はとにかくママの送迎への負担が懸念されます。
更に小さい兄弟がいれば、物理的に考えて難しいですよね。
習い事にはたくさんのメリットがありますが、ここでは割愛します。
問題は、保育園に通いながらの習い事が難しい場合の対処法です。
忙しくても、習い事に劣らない価値がある行動
習い後に匹敵するくらい価値のある行動は「睡眠」です。
「え?そんな当たり前のこと言うの?」
「どうせ早寝早起きとか言うんでしょ?」
……その通りです。
睡眠不足の子どもは、保育園生活の中で一目瞭然。
連絡帳を見なくても夜更かししたことが分かります。
睡眠がきちんと取れている子どもは、保育園での学びがすんなり身についていきます。
日中の子どもと、睡眠について詳しく解説していきます。
子どもに必要な睡眠
今、我が子の月齢で必要な睡眠はどのくらいか知っていますか?
1)新生児期
睡眠時間は 16~20 時間であり,睡眠パターンは 1~2 時間の覚醒と 1~4
時間の睡眠を繰り返します.昼夜のリズムはみられず,日中の睡眠時間と夜間
の睡眠時間はほぼ同じです.この時期の入眠は動睡眠(後のレム睡眠に相当)
から始まります.2)乳児期 (3ヵ月)
睡眠時間は 14~15 時間とやや短縮し,3~4 時間連続して睡眠をとるパタ
ーンとなります.動睡眠(レム睡眠)が減少し,6 週~3 ヵ月頃からは入眠が
ノンレム睡眠から始まるようになります.3)乳児期 (6ヵ月)
睡眠時間は 13~14 時間で,6~8 時間連続して睡眠をとるようになり,昼
夜の区別がはっきりしてきます.2~4 時間の昼寝を1~2 回とり,9 ヶ月ごろ
には 7~8 割を夜間に眠るようになってきます.4)乳幼児期 (1-3 歳)
睡眠時間は 11~12 時間程度となり,ほぼ夜間に睡眠をとるようになります.
昼寝も 1.5~3.5 時間を1回とる程度に減少します.レム睡眠がさらに減少して
きます.5)幼児期 (3-6 歳)
睡眠時間は 10~11 時間で,昼寝はさらに減少し,多くは 5 歳頃にとらなく
なります.脳波上は,ノンレム睡眠・レム睡眠の繰り返しが成人と同様の約 90
分のサイクルとなり,レム睡眠の割合はさらに減少します.参考)学童期~思春期
学童期(6-12 歳)には,睡眠時間は 8~10 時間となり,平日(通学日)と
休日の睡眠時間の差が徐々に拡大してくる時期でもあります.日中の眠気の訴
えはまだ少ない時期です.思春期(12 歳~)になると,睡眠時間は 7 時間台
へと短縮し,睡眠スケジュールの乱れや,睡眠相の後退傾向がみられやすい時
期になります.
平均的な睡眠時間を大幅に下回っている場合は、睡眠改善が必要です。
なかなか寝ない子を寝かしつけるのって、至難の業なんですけどね……。
睡眠不足である保育園児の特徴
平均的な睡眠がとれていない子どもには、さまざまな弊害がみられます。
保育園に通う子どもの多くは、共働き家庭。
お迎えが遅くなり、寝かしつけが遅くなることは、よくあることだと思います。
その影響が最も現れるのが、午前10時~11時ごろ。
丁度、保育園の活動の時間と重なります。
朝から眠そうに登園する子どもは、ボーっとする時間が多くなり、活動時間になっても頭が上手く働きません。
保育園でも、幼児になればワークをしたり、ハサミを使ったりと学習の時間があります。
その時間に寝不足で集中力が保てず、何も身につかないという結果に…。
具体的には
・保育士の話を集中して聞けない
・話を聞けないのでやるべきことを理解できず、行動に遅れがでる
・寝不足でイライラしてお友達とのトラブルが増える
・睡眠不足が原因で、保育園でのお昼寝時間に爆睡してしまい、午後も頭が回らない
・夕方ごろ、ようやく元気になり活動的になったところで帰宅
・まだまだ体力が有り余り、なかなか眠れない
・スマホやテレビの光が影響し、更に睡眠時間がずれる
悪循環ですね。
スマホやタブレットの使用率は年々増加傾向にあります。
この悪循環が続けば、小学校にあがるころには睡眠をしっかり取れている子どもと差が開いてくることが想像できます。
小学校は、保育園よりも午前中に学ぶ量がはるかに多くなっていきます。
午前中に頭がしっかり働くリズムを作っておかなければ、睡眠が学力に影響してしまうというわけです。
睡眠は習い事をするより価値がある
1番効率的なのは、、睡眠をしっかり取ったうえで習い事に行くことです。
しかし、時間がない共働き家庭や、金銭的余裕がなくて習い事に行けない場合でも、睡眠を大切にすることでその効果を十分に得ることができます。
塾に行かず、小学校の授業だけで充分学べる子どもは、しっかり話を聞くことができる基礎ができているといえます。
満足な睡眠時間が、集中力や話を聞き理解する力に関係するといえるでしょう。
睡眠がしっかりとれている場合は
・歌の時間や楽器の練習だけで、音感が身に付く
・リトミックやダンスの時間を積極的に楽しむだけで、リズム感が身に付く
・スイミングの指導をしっかり聞き、前向きにチャレンジする
ダンスや、水泳など、習い事に行けなくても保育園での指導をきちんと聞くことができれば、基礎が身に付きます。
「あの子すごくやる気があるな」
「よく話を聞いて、吸収できているな」
そう思う子は、だいたい睡眠時間が長い子だったりします。
まとめ
今ある環境の中で、充分な力を発揮するには「睡眠」を見直すことをおすすめします。
「早寝早起き」とはいっても「早く寝なさい!」と言って寝てくれるなら苦労しませんよね。
逆の発想で、「早起き早寝」ができるよう、まずは起こす時間を工夫してみてくださいね。